両院議長あっせん
1月30日(水)、TBSの朝ズバに道路特定財源の暫定税率の与野党攻防の関連で出演させて頂きました。自民党からは山本一太参議院議員、民主党からは原口一博衆議院議員、細野豪志衆議院議員が出演され、本日、衆議院で採決される予定であったブリッジ法案等について、短い時間ですが議論を交わしました。実は出演中は知らなかったのですが、自民党は野党との歩み寄りの交渉を行っており、所得税等の一部を見直す法案から、道路特定財源の部分を議員立法で分離して、議論を他の暫定税率を分けて行う代わりに、年度内の予算並びに予算関連法案(税制改正法案等)の成立の確約を野党から取ろうとしていたのですが、その申し出が受け入れられず、暫定税率の期限切れを狙っていると考えられる野党に対し、自民党は、ブリッジ法案を29日夜半、衆議院に提出しました。そのことで、議院運営委員長室の前の廊下に民主党の議員が詰め寄り、自民党の議院運営委員会の委員が、委員長室から出ることが出来ずに、窓からベランダ越しに脱出するという珍事が起こっていました。
私は、以前から民主党が暫定税率の撤回を主張するのは政局ありきで、国民のためだとは考えられませんでした。それは、確かに、暫定税率が本則に戻ると25円ガソリン代が安くなる可能性があるのですが、地方自治体の財政は行き詰まり、また、公共事業による所得の配分機能が低下するため、地方では更に経済の悪化が考えられたからです。本来、景気浮揚対策であるならば、減税と財政拡大(公共事業の拡大)を同時にやらなければならないのに、減税を行う代わりに、公共事業を減らすというのは経済政策からも理解が出来なかったのです。私は、朝ズバの中で、民主党の原口議員に、何故、民主党は暫定税率の撤廃を主張するのか聞くと、原口議員は、税金ありきの道路行政を見直す良い機会であると答えられました。確かに国土交通省の中期計画、10年間で59兆円の道路整備を行うという計画については、国会での審議が必要です。無駄な道路の建設を止めたり、先延ばしすることで、暫定税率の一部を引き下げることは検討の余地があります。ブリッジ法案は飽くまで、国会での審議を充分に行うためのセーフティネットの法案でした。民主党が審議拒否をしたり、参議院での採決を引き延ばした場合。一端、暫定税率が引き下げられた後に、再度、引き上げられることが起こると、蔵出し税の軽油税と、売り上げ税のガソリン税で消費者向けの値段が下がったり、下がらなかったり、混乱が起ることが予想されたからです。私は、ブリッジ法案が即、10年間、暫定税率を維持することにはならないことを主張しましたが、原口議員は、それは飽くまで建前であり、この法案により10年間の暫定税率維持が確定すると主張されました。道路特定財源の暫定税率の議論は、また、別途、月例報告で詳しくご報告申し上げますが、本日の衆議院では、午前中、財務金融委員会と総務委員会で、ブリッジ法案の採決が、民主党の怒号の中、実施されました。しかし、以下の内容の両院議長の斡旋があり、ブリッジ法案の本会議での採決は見送られたのです。
1. 総予算及び歳入法案の審査にあったては、公聴会や参考人質疑を含む徹底した審議を行ったうえで、年度内に一定の結論を得るものとする。(年度内に一定の結論を得るとは、衆参両院で総予算及び歳入法案の従来の審査の慣例に従う趣旨であり、年度内に採決を行うということです。)
2. 国会審議を通じ、税法について各党間で合意が得られたものについては、立法府において修正する。
3. 1.2.について、両院議長の下で与野党間で合意が得られた場合は、いわゆるセイフティネット(ブリッジ)法案は取り下げる。
各党の幹事長がこの内容にサインし、ブリッジ法案の提出は取り下げられました。私は今後の、国会審議の中で、59兆円の中期計画の中身も再度吟味し、暫定税率の有様を議論することは正しいことであると考えます。政局ありきといった感じで、議論が蔑ろになることは国民不在としか言いようがありません。今後の、国会での審議に全力で臨んで参ります。民主党もこの合意に基づき、年度内の予算案並びに歳入関連法案の成立に全力を尽くして頂きたいと強く希望します。
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