寺岡元防衛庁海幕防衛課長参考人招致
2007年11月7日、衆議院テロ・イラク特別委員会において、午前10時~11時で秘密会の形式で、元防衛庁海上幕僚監部防衛部防衛課長寺岡氏の参考人招致が実施されました。
衆議院の秘密会は、参議院と違い、守秘義務の規定がないため、理事会の協議の末、議事録は開示されることになりましたが、秘密会の形式をとることにより、マスコミの参加は見送られました。これは、噂ベースですが、寺岡氏が防衛省を辞めた理由が、プライベートな問題であったため、マスコミ参加の場合、質問者がその点を質問した場合、現状、民間人となられた寺岡氏のプライベートな問題が公になってしまうことに配慮したためである様です。
参考人との質疑に際し冒頭、深谷委員長から「質問者に対し、プライベートな質問をしないよう」依頼がありました。
今回の参考人招致は、2003年5月8日の、石川統幕議長の記者会見に際し、2003年2月25日に米国補給艦ペコスに給油した給油量が20万ガロンであると統幕議長が発言したことに対し、記者から20万ガロンは少な過ぎると批判がされ、会見が揉め、翌日、9日にその内容が新聞記事となり、その記事を見た防衛庁の燃料担当者から寺岡元防衛課長が連絡を受け、20万ガロンは間違いで、80万ガロンであることを知らされながら、福田官房長官や石波防衛庁長官に伝えなかったのは、防衛庁ぐるみの隠蔽工作ではないかとの疑惑の解明のために行われたものです。
寺岡氏の説明は、5月9日に初めて真実を知りながら、上司に報告をしなかったのは、燃料系統の担当者から上に報告されるものと考えていたからだというものでした。
寺岡氏は自分が報告をしなかったことに対し、大変重要なことをしてしまったと後悔している発言をされましたが、野党は、最後まで、防衛省絡みの隠蔽工作である疑念は晴れないと主張しました。しかし、新たな事実が寺岡氏から発言されなかったため、私は飽くまで疑惑の領域を脱するものでなく、防衛省主体の隠蔽工作があったとは判断出来ないものであると感じました。
詳細は今後、議事録として公開されますが、私がメモしたベース(少し、ニュアンスの違いはあるかもしれませんが)で質疑の一部を記載したいと思います。
Q防衛大学での一番の教えは
A紳士たれです
Q海幕での心構えは
A誠実に任務を遂行する
Q3ヶ月以上の海外出張、勤務はあったか
A遠洋航海5ヶ月はあるが、海外出張、勤務はない
Q海外出張の際、山田洋行との接触はあったか
A無い
Q内局と海幕、カウンターパートナーは居るか、あなたの相手は
A防衛政策課長です
Q内局に言わない方がいいと思ったことはあるか
Aありません
Q石井統幕議長への説明は寺岡さんがしたか
A海幕内での情報共有のために、米海軍に質問していた内容が届いた。最新の情報ということで石川大将にブリーフィングということではなく、Just Informationとして伝えた。
その中に20万ガロンの内容も含まれていた。統幕議長が記者会見を行うことを自分は忘れたい。統幕議長に、Just Informationと伝えなかったので、統幕議長は私がブリーフィングに来たと勘違いしたのではないか。20万ガロンと統幕議長が記者会見で話し揉め、自分が、再度、記者会見を行った。
Q寺岡さんが記者会見することになった際、誰と相談したか
A防衛長官、次官、官房長官、防衛局長
Q誰が最終的にやれと言ったか
A記憶にない
Q20万ガロンは少ないのではとの鋭い質問が記者から出たがどう思ったか
A5月9日に海幕の燃料担当者が新聞を見て、正しい給油量は80万ガロンであるとの連絡があるまで、20万ガロンと信じていた
Q5月8日の石川統幕長への対外応答要領の内容を見たか
A記憶にない
Q応答要領の決裁に、あなたも決裁するのではないか
Aその通り
Q5月9日に20万ガロンが80万ガロンであるということが一夜で発覚したがどう感じたか
A大変なことになった。報告すべき内容であるが自分は報告しなかった。それは、燃料系統から報告が上がると考えていた。今、自分が報告しなかったことに対し、大変重要なことをしてしまったと感じる
Q文民統制とは何と学んだか
A政治家への軍人からの報告
Q80万ガロンのキティーホーク空母への間接補給がOEFに使われたと何故思ったか
AキティーホークがOEFに従事していることは米軍サイドから確認している。海域に留まる限り、OEFに従事したと判断。空母の通常航行での一日のガソリン消費量は20万ガロン。80万ガロンでも4日もたないだろうと考えた。距離等も配慮した
Q防衛省の本件に関する報告書について
A詳しく承知していない
11月 8, 2007 経済・政治・国際 | Permalink
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