第168回国会開会
第168回国会が開会した。戦後、現行憲法における国会を、所謂、通常国会、臨時国会、特別国会の全てを数えて168回目となる国会の開会である。
衆議院本会議が始まる前、自民党の代議士会で、1年生議員の中川泰宏衆議院議員、川条志嘉衆議院議員、小野次郎衆議院議員から党執行部に対し、平沼赳夫衆議院議員に、郵政造反落選議員の復党を条件に加え、党サイドから平沼議員に復党を要請することは、小泉構造改革の否定であり、国民の理解は得られないとの批判が繰り広げられ、マスコミ各社が今日、安倍政権の求心力失墜と大々的に報道している。3名の衆議院議員の発言に対し、拍手は少なく、冷ややかな視線が多かったが、誰も苦言を呈する者はいなかった。3人の主張は理解するものの、刺客本人で、公認問題を抱える当事者が、発言をすると、やはり保身としか、他人には受け取られない。私は、野次と取られてしまうが、代議士会で「当事者の本人がそれを言っちゃ駄目なんだ」と発言させて頂いた。確かに与野党問わず、300の小選挙区の公認候補になることは至難の業であるが、例え、郵政解散で戦ったライバル候補が自民党に復党したとしても、自らの力で、選挙区を固め、党内の根回しを行い、公認を勝ち取ることが政治家の力量であって、国会開会直前の公の場で、あの様な発言をすれば、安倍政権の求心力が失墜しているとマスコミに批判されることは明らかであり、また、本人も保身のために発言していると思われる。本当の党人であれば、ただでさえ、安倍総理の続投で自民党はゴタゴタしていると世間から嫌悪感を抱かれているのだから、あの様な発言は控えるべきであったと私は感じる。
衆議院における安倍総理大臣の所信表明演説は9月10日の午後2時から行われたが、力強さに欠け、心に響くものがなかった。異様に感じたのは、与党議員の反応が、拍手と「よし」「その通り」といった単調な野次だけであったことと、野党の野次が「KY(空気が読めない)」とか「ボンボン総理」といった政策とは全く関係のない次元の野次であったことだ。衆参のねじれが生じ、代議士会の挨拶で麻生幹事長が、今の国会の状況を、戦後の55年体制と匹敵するような日本の政治史上、後に07年体制と呼ばれるようになると言われたように、真の政策議論がより一層行える体制になったにも関わらず、何かどんよりとしたムード先行の国会のスタートとなったことは残念であり、改めて、この国会を真の政策議論の場にしなければならないと決意した。
安倍総理は国会開会前のシドニーで行われたAPECの場で、テロ特措法に基づくインド洋の自衛隊の給油活動について「継続のための法案を提出し、成立を果たして行かなければならない。全力を尽くし、職を賭していく。私は職責にしがみつくということはない」と発言されたが、テロ特措法のみならず、参議院選挙の大敗の要因である、地方と都市の格差の問題や、国民の自民党に対する信頼を失墜させた政治とカネの問題、そして、国民が最も関心を寄せる社会保障制度(年金、医療、介護)の問題等にも不退転の決意で臨まなければ、安倍総理が政権を引き続き担う意味がない。今後、国会を真の政策議論の場として、更に一層活用するために、自民党の政務調査会の各部会での更なる議論を喚起するため、まず、社会保障制度の問題のうち国民の関心の高い年金問題について、有志と「年金制度を抜本的に考える会」という勉強会を立ち上げることにした。
今、私は、国民のために国会議員が行うべきことは、国会での政策議論の質を更に高め、その議論が収斂してゆく中で、財源の裏打ちのある政策をマニフェストとして各党が纏め、次期衆議院選挙において、政権を担うべき政党が何処かの真を問うことであり、それを実現することで、国民に対し21世紀の日本の未来像を理解して頂ける思う。そのために、これからも私は全力で臨んで行きたい。
写真は、本会議前の代議士会での麻生幹事長の挨拶の様子
9月 11, 2007 経済・政治・国際 | Permalink
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» 年金問題 別の視点 トラックバック そんなん?
年金問題で社会保険庁の職員のいい加減さと怠慢な所がいろいろ報道されているが、年金問題の諸悪の根源はここだけではない。
社会保険オンラインシステムを開発・運用している体制も問題がある。
1.まずこれだけ大きなシステムなのにも関わらず、社会保険庁内にシステムエンジニアがいなかったというのは驚きである。
平成18年度から第一種情報処理技術者を4人採用したということであるが、この資格を有するものを採用と発表すること自体、社会保険庁がコンピューターシステムに関する認識が甘いということである。
もし発表す... [続きを読む]
受信: 2007/09/11 18:21:26
» 基礎年金の財源 トラックバック FP-Yoshikawa通信
2009年度までに基礎年金の国庫負担割合は、現行の3分の1から2分の1に引き上げることになっています。この財源を確保するために定率減税が廃止されたのです。
(消費税率の引き上げという議論もありました。)
ところで基礎年金の国庫負担割合については、全額国庫負担でという考えもあります。この場合も財源の議論が出てくるのですが、かつて主流であった消費税率の引き上げという考えがなりを潜め、歳出の削減でという考えが主流になってきているようです。これはとても良い傾向だと思います。
しかし基礎年金の国... [続きを読む]
受信: 2007/09/28 10:28:40
» 基礎年金の財源? トラックバック FP-Yoshikawa通信
一昨日、基礎年金を全額国庫負担にすると国民年金加入者の国民年金の掛金がなくなるので、その分消費税率を上げても良いのではないかと書きました。しかし厚生年金や共済年金の加入者は、消費税率が上がっただけ増税になると、お叱りを受けそうなので書いておきます。
厚生年金にせよ共済年金せよ、基礎年金を全額国庫負担にするのであれば、保険料が下がる可能性はあります。というのも、両制度から基礎年金の負担分として、基礎年金拠出金が支払われているからです。したがって、これに相当する厚生年金や共済年金の保険料を引き下げ... [続きを読む]
受信: 2007/09/28 10:31:14


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