ロシア視察
自民党のインドネシアジャワ島中部地震救援募金は7月末が締め切りのため、折角のお申し出ですが、大変残念です。
今回のブログでは、ロシア視察について報告致します。
自民党の国際局次長として、ロシアの最大政党「統一ロシア」の招きで、7月23日から28日までロシアを訪問しました。
自民党は、「統一ロシア」(下院450名中307名、88の地方自治体の内、66の地域の知事を有するプーチン大統領を支える最大政党)と2004年より友好関係を結んでおり、相互に代表を一年毎に招待していることから、今回、私は自民党代表として招待を受け、ロシア視察に参加しました。
「統一ロシア」コサチョフ国家院国際問題委員長との会談 2006.7.24
コサチョフ国会院国際問題委員長は43歳ながら、日本で言えば衆議院の外務委員長と党の国際局長を兼ねる立場。統一ロシアの概要や、来年12月に予定されている下院選挙の完全比例代表制への移行の意義等についてお話を聞き、こちらからは、先方からの質問、特に50年続く自民党の組織や派閥の機能についての質問に答えました。
また、日本の企業が業績を伸ばすと、地方政府から付加価値税等で割り増しの徴収を受けるケースがあり、その点が日本企業のロシア投資を進める上での弊害となっている旨申入れをすると、具体的なケースがあれば、メール等で連絡してくれれば対処するとの返答を頂き、この件は経産省に指示し、少しでも軽減を図れるよう引き続きフォローします。
「統一ロシア」会派副代表リャゼンスキー氏との会談 2006.7.24 リジャンスキー氏は「統一ロシア」の意思決定機関(自民党の総務会の様な立場)総評議会幹部会のメンバー。来年12月に行われる下院選挙の完全比例代表制への移行について、女性枠や若者枠を設けたい等の意見を拝聴すると共に、今年11月に予定されている「統一ロシア」の党大会への招待をしたいとのお話を頂きました。また、8月下旬に予定されている武部幹事長のロシア訪問について、更なる自民党との友好関係を進める上で大きなステップとなるとの話もありました。 「統一ロシア」のシンクタンク ニコノフ総裁との会談 2006.7.25 ニコノフ総裁は、スターリン時代の外相モロトフ氏の孫にあたり、かつては下院議員。ロシア経済について、都市部の不動産バブルは気になるものの、エネルギー関係以外でも、通信、流通、建設が6~7%の成長を続けており、全体としては10%前後の経済成長を遂げるだろうと話されていました。また、気になる点として、中露は良い関係であり、中国が最大の経済パートナーであるが、インドに売っているように、中国には新世代の武器は売っていないという話しや、中露が軍事同盟を結ぶことはない、何故なら、もし軍事同盟を結んだらロシアが弟分になってしまうという点は興味のある話でした アレクセーエフ ロシア外務次官との会談 7月のHPの月例報告に、北朝鮮のミサイル問題について記述しましたが、北朝鮮に対する安保理決議1695は、各国間の思惑の違いがある中、日本政府の努力により全会一致で採決された訳です。しかし、日本の外務省、米英政府が当該決議に法的拘束力があると主張するものの、過去の安保理決議で法的拘束力のある“決定”と判断される決議には“decide”という単語が使用されているのに、当該決議では“require”という単語が使用されており、中露がどの様に判断しているかは不明な訳です。今回、アレクセーエフ ロシア外務次官との会談で、ロシア政府としての北朝鮮問題に対する姿勢について意見交換が出来ましたので、その事を記載します。 アレクセーエフ ロシア外務次官は、まず、「日本は何を優先しているか分からない」と述べました。次に北朝鮮の問題は、大きく、①核開発の問題、②ミサイル開発の問題、③拉致問題があるが、ロシアにとっては①核開発の問題が重要であり、この問題を解決するためには、今回の安保理決議は逆効果ではないかという発言があったのです。 そして、今回の決議に至る経緯について、どちらかと言えば北朝鮮を擁護するような説明がありました。それは、2005年9月19日に、六カ国協議の合意声明文が採択された訳ですが、その合意に至る、北朝鮮側の要望は、核開発を中止する代わりに、①北朝鮮の政治体制の安全保障、②経済支援を得たいというものであったのですが、翌9月20日、米国政府はマカオの北朝鮮の銀行口座凍結を実行したのです。北朝鮮は米国に二国間協議を提案するものの、米国は拒否、北朝鮮はこれを六カ国協議の合意違反と理解し、ミサイル発射により米国との二国間協議を図りたいとの思惑があったという説明でした。ミサイル発射自体は、北朝鮮が期待していた結果とは逆の結果になったとの発言もありました。更に、今回の安保理決議は日米に仕組まれた決議で、それを中露も支持したと北朝鮮は感じており、北朝鮮は死ぬなら立ったままで死にたいと考えているとアレクセーエフ外務次官発言しました。 そして、最後に、日米はどの様に問題を解決しようとしているか分からない? 中国は経済制裁をするとは言わないし、中国の経済制裁抜きでは、効力を発揮しない。厳しさだけでは問題の解決には至らない。問題の解決には、①軍事的解決か、②北朝鮮との交渉しかないが、軍事的解決の準備を日米はしていないし、北朝鮮との交渉は経済支援を約束し、2005.9.19の合意に戻らなければならない、そのためには、マカオの口座凍結を解除しなければならないというものでした。 勿論、日本の国益上、ロシアの言い分をそのまま受け入れる訳にはいきませんが、ロシア政府の姿勢を直に確認出来き、この様な状況下で、今後どの様にロシアの譲歩を引き出してゆくのか、それが、正に外交の醍醐味であり、その努力を日本政府、そして日本の政治家の我々も積極的に取り組んでいかなければならないと強く感じました。 今回の訪ロは、私が政治家として初めての海外での活動でしたが、昨今、中国・韓国などアジア外交ばかり話題とされる中、社会主義国家から資本主義に変り、目覚しい躍進を続けるロシアとの外交は、経済界を傍目に政治では北方領土問題をはじめ停滞気味です。ロシア外交は元来自民党の得意とする分野であり、私も今回の訪ロをひとつのきっかけに、新たなロシアとの政治的架け橋になれるよう勉強し、我が国の国益に貢献出来る外交に努めます。
7月 31, 2006 ニュース | Permalink | コメント (0) | トラックバック (1)












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